FreeLipSyncのトップ画面。写真か動画を1枚アップして声を乗せるだけで、その顔がしゃべり出す。商品ページ用の説明動画に、私が使い倒しているツールです。
うちは堺で刃物を扱っていて、和包丁を中心に越境ECで海外に売っています。追い風はすごい。2026年、包丁メーカー38社の最新決算は利益が前年比44.5%増、過去最高。訪日インバウンドとふるさと納税、そして海外のシェフ人気が重なって、日本の包丁は世界中で引っ張りだこです。
でも、実際に売ってみると壁がある。包丁そのものより、「使い方が伝わらない」ことで評価が下がるんです。鋼の和包丁は、買った人が正しく扱えないと錆びる、欠ける、切れなくなる。日本人なら当たり前の「使ったら拭いて乾かす」「砥石で研ぐ」「食洗機はNG」が、海外の買い手には全然当たり前じゃない。説明文を英語でびっしり書いても、読まれない。読まれないまま錆びさせて、「不良品だ」と星1つ。これが本当に多い。
結論から
私は商品ページの長い説明文をやめて、同じ顔・言語だけ差し替えた20秒の説明動画を付けるようにしました。「これは何の包丁で、どう手入れして、どう研ぐか」を買い手の母国語で話す動画です。作ったのは FreeLipSync。無料・登録不要・ウォーターマークなし。個人の作り手には、この3つが揃っているのが本当にありがたい。
何につまずいていたか
工芸品を海外に売るとき、いちばん高くつくのは送料じゃなくて「信頼」と「使い方の伝達」です。画面の向こうの相手は、この一本が本物の手仕事で、値段に見合う理由があると、どうやって信じればいい?
以前は説明欄にこう書いていました。「本鋼、鍛冶職人による手打ち、切れ味抜群」。日本語なら響くけれど、英語で読む相手には映像が浮かばない。私が本当に必要としていたのは、一人の人が画面に向かって、相手の言葉で静かにこう言ってくれること——これは鋼の和包丁で、使ったら水気を拭いて乾かしてください。食洗機は避けて。切れ味が落ちたら砥石で研げば長く使えます。 顔と、声と、その人の言語。そこで初めて価値と使い方が届く。
問題は、私は刃物屋であって、カメラにも出たくないし、編集もできないし、英語・フランス語・ドイツ語を話せる従業員もいないということでした。
いまの動画の作り方(そしてFreeLipSyncに落ち着いた理由)
流れはこれだけ。画像を入れて、原稿を打つか音声をアップして、生成。編集ソフトも撮影クルーも要りません。
流れは拍子抜けするほど簡単です。ちゃんとした正面の顔写真を1枚——自分でも、AIで作った「案内役」のキャラクターでもいい——アップして、あとは内蔵のテキスト読み上げに原稿を打ち込むか、録った音声を乗せる。FreeLipSyncが口の動きを言葉に合わせて、まるで本人が話しているような説明動画が出てきます。
多言語化は、同じ顔のまま原稿だけ差し替える。同じ穏やかな「案内役」で、英語版、フランス語版、ドイツ語版。市場ごとに見た買い手が「同じ人が自分に説明してくれている」と感じる。この一体感が、思っていた以上にブランドの手触りになります。
無料プランで実際どこまでできるか
正直に書きます。ネットの「無料」は肝心なところで課金、が多いので。FreeLipSyncの無料プランは、1本あたり最長 20秒、テキスト読み上げは1回 133文字まで、ウォーターマークなし、同時に作れるのは 1本。クレジットカード不要、インストール不要。
20秒は短そうで、書いてみると足りる。「本鋼の和包丁です。使ったら拭いて乾かし、食洗機は避けてください。切れ味が落ちたら砥石で研げば長持ちします。詳しくは商品ページへ」。売りと使い方をきちんと伝えるメッセージが、ちょうど収まる。1シリーズに1本、1言語に1本なら、無料プランで正直まかなえます。
ひとつの案内役を、多言語で。同じ顔を使い回し、市場ごとに原稿を替えるだけ。
FreeLipSyncの料金プラン。私は無料のまま。長尺が要るときにStarter・Proを検討します。
課金するとしたら
開封から研ぎ方の実演、手入れの全工程を1本にまとめたい、みたいに長尺が欲しくなると、無料の20秒はきつくなる。FreeLipSyncの有料プランはそこが伸びます。Starterは月$4.99で3分・800文字・HDダウンロード・同時3本。Proは月$29.99で最長60分・16,000文字・本数無制限。私は「1本1テーマ・1言語」に絞って無料のまま運用中ですが、多言語の説明動画ライブラリを本気で作るなら迷わずStarterに上げます。
自分に課している「正直ルール」
ひとつ決めていることがあります。動画で話すのは商品と使い方・手入れまで。価格、輸出規制、刃物の携帯に関する各国の法律みたいに、変わるし国ごとに違うものは動画に入れない。刃渡りの規制や通関のことは公式情報が正で、動画では「詳細は各国の規則・商品ページで確認を」と促すだけにします。変わる情報は公式チャンネルに任せる。そうすれば動画自体は仕様が変わっても使い続けられる。
包丁以外にも効く相手
「良さを言葉で説明しづらい」品——鉄瓶、漆器、和包丁、線香、和紙、手作りの器——はぜんぶこの手が効きます。越境の壁はたいてい物流じゃなく、買い手が「何が良いのか」「どう使うのか」を理解しきれないこと。母国語の短い説明動画が、注文する前にその価値と使い方を手渡してくれます。
最後に
一晩でバズったわけじゃありません。でも、買い手が開封する前から「この包丁の良さと手入れ」を理解して届くようになったら、返品と低評価が目に見えて減った——ほぼ一点だけの理由で。相手が受け取れる言語で情報を渡したから。それを全部、無料・ウォーターマークなし・登録不要でやれたことが、私が他の作り手にも勧め続けている理由です。
「良いのに伝わらない」ものがあるなら、それ自身に語らせてみてください。freelipsync.com から無料で始められます。
参照元
- 訪日ラボ —— 包丁メーカー38社、インバウンド人気で利益44.5%増(2026-04):https://honichi.com/news/2026/04/03/knife-manufacturer-trends2026/
- Link Global —— 日本の包丁を海外で売る実務ガイド:https://www.linkglobal.jp/post/日本の包丁を海外で売る実務ガイド-産地・品質訴求から輸出規制・販路まで
- FreeLipSync 公式サイト・機能:https://freelipsync.com
- FreeLipSync 料金(無料 / Starter / Pro):https://freelipsync.com/pricing
