「なぜ車検でこんなに取られるのか」を外国人オーナーに毎回説明していた。動画にしたら、それが終わった。

田中 芽衣田中 芽衣著
7/17/2026に公開15 min read
「なぜ車検でこんなに取られるのか」を外国人オーナーに毎回説明していた。動画にしたら、それが終わった。

「なぜ車検でこんなに取られるのか」を外国人オーナーに毎回説明していた。動画にしたら、それが終わった。

FreeLipSync のツール画面。顔の動画か写真をアップして、音声か台本を入れるだけ これが全部です。アップロード、台本、ダウンロード。工場の休憩時間で回るのは、これくらい単純だからでした。

うちは町の小さな整備工場です。ここ数年、外国人のお客さんが明らかに増えました。技能実習や特定技能で来ている方、家族で長く住んでいる方、輸入車に乗っている方。

そして毎回、同じ会話をしています。

「車検、なんで 10 万円もするんですか」

これは怒っているんじゃなくて、本当に分かっていないんです。法定費用と整備費用の区別がついていないから、全部うちが取っていると思っている。日本人のお客さんでも半分くらい分かっていないんだから、日本語が母語じゃない人に口頭で説明して伝わるわけがない。


結論から

FreeLipSync です。自分の顔の動画を 1 本撮るだけで、それを何ヶ国語にも喋らせられる。無料で 20 秒・ウォーターマークなし・登録不要。車検の説明を項目ごとに 20 秒ずつ切れば、無料枠だけで一式そろいます。


整備工場に「説明する余裕」がない、という構造的な話

これ、うちだけの根性論じゃないんです。数字を見てください。

2024 年度の全職種の有効求人倍率が 1.25 倍だったのに対して、自動車整備は 5.45 倍。 求人 5 件に対して人が 1 人。慢性的に人がいない。

その解決策として国も外国人材の受け入れを進めていて、2019 年に特定技能制度ができたとき、自動車整備もその対象職種に入りました。国土交通省のガイドブックを読むと、特定技能の外国人が従事できる業務のなかに「整備内容の説明及び関連部品の販売」がちゃんと含まれています。

つまり国も、「整備内容を説明する」ことを一つの業務として認識している。でも、人がいない。

説明する人手が足りない工場で、説明が一番難しいお客さんが増えている。ここが現場の実態です。


実際に作ったもの

20 秒 × 5 本、それだけです。

  • 車検って何? なぜ 2 年ごと?
  • 法定費用(自賠責・重量税・印紙代)——これはうちの取り分じゃありません、という話
  • 整備費用——ここがうちの仕事です、という話
  • 「今回は替えなくていい」と「今すぐ替えないと車検通らない」の違い
  • 代車と引き渡しの流れ

これを日本語・英語・ベトナム語・ポルトガル語・インドネシア語で。

同じ顔、同じ工場の背景、口の動きがちゃんとその言語になっている。 ここが大事で、いかにも吹き替えっぽい動画は逆効果なんです。「なんか怪しい」と思われた瞬間、金額の説明も信じてもらえなくなる。

渡し方は原始的です。入庫の予約が入ったら LINE で送る。受付にも QR コードを貼っておく。


FreeLipSync でのやり方

How to Use の 3 ステップ:顔写真か動画をアップ → テキスト・音声・クローン音声を入力 → 生成して確認 3 ステップ。最初の 1 本は、もたついて 4 分くらいでした。

撮影は一度きり。ピットの前でスマホで自分を撮っただけです。

あとは言語ごとに:

  1. 素材をアップ(MP4、MOV、JPG、PNG、WebP に対応)
  2. 音声を与える——台本を打ち込んで読み上げさせる、音声ファイルを上げる、ブラウザで直接録音する、のどれでも
  3. ダウンロード

アカウント登録なし。クレカ登録なし。「まず無料トライアルに登録してください」の壁がない。これは正直ありがたかった。昼休みに試したいだけなのに、サブスクの契約はしたくないので。

無料プランで実際にできること

はっきり書きます。AI 動画の「無料」はたいてい「本気で使う直前まで無料」なので。

  • 1 本あたり最長 20 秒
  • 読み上げ台本は 133 文字まで
  • ウォーターマークなし
  • 同時に 1 本

20 秒の制限は本物です。ごまかしません。でも車検の説明にはむしろ都合がいい。「法定費用の話」だけで 20 秒、これが一番わかりやすい。3 分の動画を 1 本作っても、お客さんは自分が知りたい 20 秒を探せずに閉じます。制限のおかげで、本来やるべき形になった。

そしてウォーターマークがない、これが決め手でした。お客さんに料金の説明をする動画の隅に、知らない AI 会社のロゴが焼き込まれている——それだけで「この工場、大丈夫か?」になる。無料プランはたいていロゴを入れてきますが、これは入れない。

133 文字のほうが実は厳しい制約です。2 文くらい。20 秒にもっと詰めたいなら、打ち込まずに自分で録音してアップする。音声ルートには文字数制限がありません。

もっと必要なら

FreeLipSync の料金:Free は $0 永久、Starter が $4.99/月、Pro が $29.99/月 本日時点の価格。町工場なら Starter で十分です。

プラン価格内容
Free$0 永久20 秒/本、133 文字 TTS、ウォーターマークなし、同時 1 本
Starter$4.99/月 (通常 $9.90)月 20 本の Pro 動画、最長 3 分、800 文字、高解像度DL、同時 3 本
Pro$29.99/月 (通常 $69)無制限、最長 60 分、16,000 文字、同時 10 本、優先レンダリング

5 項目 × 5 言語 = 25 本を一気に作るなら、Starter の $4.99 で 1 ヶ月まかなえます。3 分まで伸ばせて高解像度。オイル 1 本より安い。


正直な比較

FreeLipSync の多言語機能と、サンプル下の言語切り替え(English / Español / Português / 中文 / 日本語 / Deutsch) うちみたいな工場にとっては、この多言語のところが全部です。

HeyGen はよくできています。アバターもブランド管理もチーム機能もある。ただ月 $29 くらいからで、無料枠はウォーターマーク入りが数分。ディーラーの本部で全店舗の販促を作るなら妥当な投資です。ピット 3 本の工場には過剰。

翻訳アプリで乗り切る。 やってました。今もやります。でもその場の会話には使えても、お客さんが家に帰ってから見返せるものにはならない。金額の話は、その場で一度聞いただけでは理解できないんです。

多言語対応の整備士を雇う。 これが理想なのは分かっています。有効求人倍率 5.45 倍の世界で言うことじゃない。

見積書に外国語を併記する。 やる価値はあります。でも紙は読まれません。うちの経験では、金額の内訳が書かれた紙を最後まで読む人は、日本人でも少数派です。


こういう工場に向いています

  • 実習生・特定技能の方が多い地域の工場:同じ説明を何十回もしているなら、動画にする価値があります。
  • 輸入車を扱っていて、オーナーが外国人という工場:整備内容の説明が一番シビアに求められる場面です。
  • 「これは今回替えなくていい」を毎回説明している工場:うちが一番助かったのはこの 1 本でした。追加整備を勧めるとき、事前に動画で「必須と推奨は違う」と言ってあると、話がまったく変わります。
  • 受付が一人で回っている工場:動画は誰が受付でも同じ説明をします。

向いていない人:本部の広報チェックが必要なディーラー系列なら、まず本部に相談してください。これは自分でやる町工場向けの話です。

一つだけ注意:これは伝え方の道具であって、内容の保証ではありません。法定費用の金額や車検制度そのものは、国交省や自賠責の正式な情報を確認して、自分の言葉で正しく作ってください。AI に制度を説明させてはいけません。台本は自分で書く。動画にするところだけ任せる。


最後に

入庫が増えたとか、単価が上がったとか、そういう話はしません。測っていないので言ったら嘘になります。

変わったのは一点だけです。「なんでこんなに高いんですか」と聞かれる回数が減りました。 代わりに「この整備は今回必要なんですか?」と聞かれるようになった。これは大きな違いで、前者は不信の質問、後者は相談の質問です。動画を先に見てもらうと、そこから始められる。

最終的に FreeLipSync にしたのは、他がくれない組み合わせがあったからです。無料・登録不要・ウォーターマークなし。 やるかどうか決める前に 1 本作れてしまった。漏斗もカウントダウンもなかった。動いたので、そのまま 20 本作りました。

いま受付に、料金内訳の紙が貼ってあるなら。その中の一番よく聞かれる 1 行を、お客さんの言葉で 20 秒にしてみてください。タダですし、次の受付が終わるより早く終わります。

freelipsync.com で試す —— 素材を上げて、台本を打って、言語を選ぶだけ。


参考