七夕の願い事、短冊だけで終わらせていませんか?「動画で語る」をAIで試してみた

田中 芽衣田中 芽衣著
6/27/2026に公開10 min read
七夕の願い事、短冊だけで終わらせていませんか?「動画で語る」をAIで試してみた

七夕の願い事、短冊だけで終わらせていませんか?「動画で語る」をAIで試してみた

FreeLipSyncで人物写真をアップロードする画面 この一枚の写真が、しゃべる動画の「材料」になる。七夕の願い事を声に出して語るところから今回は始めた。

七夕が近づくと、毎年X(旧Twitter)のタイムラインが短冊の写真で埋まる。これは私も毎年やっていることなんだけど、今年は文字を書くだけで終わらせるのがどうも物足りなく感じた。願い事を「声に出して語る動画」にしたら、もっと気持ちが伝わるんじゃないか。そう思って、AIリップシンクのツールをいくつか触ってみた。


結論先出し

先に言ってしまうと、無料で・登録なしで・ウォーターマークなしで七夕の願い事動画をすぐ作れたのは FreeLipSync(https://freelipsync.com)だった。HeyGenみたいな高機能ツールも試したけど、サインアップの手間とコストを考えると、今回の用途には完全に過剰装備だった。


比較表(無料で七夕の願い事動画を作るなら)

項目FreeLipSync(無料)HeyGen(無料トライアル)
登録不要必要
クレジットカード不要不要(ただしクレジット制限あり)
ウォーターマークなしプランによりあり
動画の長さ最長20秒短いクレジット制限あり
テキスト文字数最大133文字プランに依存
同時生成1本プランに依存
生成スピード平均約30秒数十秒〜数分

短冊に書く願い事って、たいてい一行か二行で終わるものだ。133文字という制限は、むしろ「短く言い切る」のにちょうどいいくらいだった。


FreeLipSyncを深掘りしてみる

まず手順はシンプル。顔写真(自分でも、推しの絵でも、家族の写真でも)をアップロードして、テキストか音声で願い事を入力するだけ。私は最初、自分の顔写真を使って「今年こそ早起きする」みたいな軽い願いを語らせてみた。正直、最初は半分ネタのつもりだった。

でも生成された動画を見て、ちょっと驚いた。口の動きと声のタイミングが思った以上に自然で、笑いながら見返してしまった。サイトには「リップシンク精度98%」という数字が出ているけど、感覚としても誇張じゃないなと感じた。生成時間も実際に30秒前後で、待たされている感覚がほとんどない。

無料プランでできること、できないこと

無料プランは登録不要、クレジットカードも不要、ウォーターマークもつかない。これは地味にありがたい。よくある「無料」って結局ロゴが入ったり、メール登録を求められたりするんだけど、FreeLipSyncはそのへんの面倒さが本当にない。

ただし制限もちゃんとある。動画は最長20秒、TTSのテキストは133文字まで、同時に生成できるのは1本だけ。七夕の願い事みたいな短いメッセージにはまったく問題ないけど、もっと長尺の動画(誕生日メッセージとか、ちょっとしたスピーチ動画)を作りたい人には窮屈に感じるはず。

有料プランの価値——本気で使うなら

七夕一本だけなら無料プランで十分。けど、私はせっかくなので Starter プラン(年払いで月額4.99ドル、通常9.90ドルから50%オフ)も試してみた。月20本のPro Video、同時3本まで生成可能、ハイレゾダウンロードと音声ダウンロードに対応、動画は最長3分、テキストは800文字まで使える。

家族や友人に向けて、もう少し丁寧な七夕メッセージ動画を何本か作りたいなら、このあたりがちょうどいいバランスだと思う。

さらに本格的にコンテンツを作る人向けには Pro プラン(年払いで月額29.99ドル、通常69ドルから57%オフ)がある。Pro Videoが無制限、同時10本まで、最長60分のロングフォーム動画、テキストは16,000文字まで、優先レンダリングキューつき。さすがにここまでは七夕の願い事動画には不要だけど、企業の多言語動画や教育コンテンツを作っている人には現実的な選択肢だろう。

FreeLipSyncのツール群を見ても、AI Talking Photo Generator、Text to Speech、Text to Video Lip Sync、Audio to Video Lip Sync、Audio to Talking Photo、Make Photo Sing と、用途別に分かれているのも地味に使いやすかった。今回みたいに一枚の写真から声を出させたいだけなら、AI Talking Photo Generatorが一番手っ取り早い。


競合にも触ってみた——HeyGen

HeyGenのAI Studioインターフェース画面 HeyGenの管理画面はかなり作り込まれている分、初見だと選択肢の多さに戸惑う。

HeyGenも合わせて試してみた。動画生成数1.44億本以上、アバター生成1.19億以上という規模感はさすがで、企業向けの機能(175以上の言語への翻訳、デジタルツイン、ブランド管理など)はかなり充実している。Avatar V という最新のアバターモデルも話題になっていて、長尺でも顔の一貫性が崩れにくいのが強みらしい。

ただ、七夕の願い事動画みたいな「今すぐ、サクッと作りたい」用途には正直オーバースペックだった。サインアップが必要で、無料クレジットにも制限があり、本格的に使うには有料プランへの移行がほぼ前提になる。エンタープライズ向けの設計だから当然なんだけど、個人がちょっとした動画を1本作るには腰が重い。


どんな人がどっちを使うべきか

  • 七夕の願い事を一本サクッと動画にしたい人 → FreeLipSync無料プランで十分。登録なし、20秒、133文字で短く語る願い事ならぴったり。
  • 離れて住む家族や祖父母に七夕の動画メッセージを送りたい人 → FreeLipSyncのStarterプランがおすすめ。3分まで使えるので、もう少し気持ちを込めて話せる。
  • 七夕にちなんだ多言語コンテンツやブランド動画を量産したい企業・チーム → HeyGenの翻訳・デジタルツイン機能やFreeLipSyncのProプランも選択肢に入る。ここは予算と用途次第。
  • VTuberやアバターを使って願い事動画をシリーズ化したい人 → FreeLipSyncのPro Video無制限プランが、コスト面でかなり現実的。

最後に

短冊に文字を書くだけの七夕も悪くないけど、今年は声を乗せた動画にしてみたら、思っていた以上に温かい気持ちになった。願い事を「読む」のと「語ってもらう」のは、なんというか体感がまったく違う。

作ってみたい人は、まず無料で試してみてほしい。登録もカード情報も要らないから、失うものは特にない。https://freelipsync.com にアクセスして、写真を1枚アップロードするだけで始まる。


出典